運転は諦めなければ乗れますよ

S様は52歳ですが、とてもバイタリティー溢れる方です。生まれつき左腕が短く、正常なバランスで
ハンドルを持つことができません。教習所でもご苦労されたらしく、約2.5倍の料金を支払われたと
笑顔で話をされていました。(昨年末に運転免許取得)
お車はお父様のマークⅡ(13年前の車)です。古い車輌ですが、大切にされていたことが分かります。
S様が運転席に座ると、ダッシュボードから少し顔が出る程度です。これでは運転できませんので、
ご自宅から座布団を3枚用意いただきました。
座布団2枚を折りたたんで下に敷き、背中に1枚当てますが足がペダルにギリギリです。
座席は一番前ですし、これ以上は調整のしようがありません。本当はS様の体形にはあっていない車輌
なのですが、昨年亡くなったお父様の思い出を大切にしたいと必死に運転練習に頑張られていました。
本来は身障者用の免許条件が付いても仕方がないと思いますが、S様は眼鏡等とATの条件だけしか付い
ていません。教習所も相当に公安委員会とのやり取りをされたと思います。担当された指導員のご努力
に敬意を払います。2日間運転練習に取り組まれて、ご本人もこの車輌では無理だと諦められました。
練習終了後に自動車ディーラーを数件廻り、パンフレット集めに協力させていただきました。

S様はお身体に障害をお持ちですが、ご本人の努力で運転免許証を取得されました。
52歳という年齢もさることながら、身長が低く・左腕の第二関節からに問題があり、視力も矯正して
ギリギリ通過したようで、速度を上げた時の視力には不安があります。
そのような状況でもS様は本当に『明るい』ですし、全部前向きに捉えられています。
「来月には車を買うので嫌がらんと教えてくださいね」とおっしゃっていただき、木下が担当させてい
ただくお約束をさせていただきました。何事にも明るく振舞われ、運転も「諦めたら負けですよね!」
「本当に私でも運転できるんですね」と涙ながら言われる負けん気のS様に感動しました。

翌月にS様はホンダライフを購入され、運転デビューされました。